「八日目の蝉」１０冠！井上真央も「良かった〜」…日本アカデミー賞授賞式

　第３５回日本アカデミー賞の授賞式が２日、都内で行われ、「大鹿村騒動記」（阪本順治監督）に主演し、昨年７月に亡くなった俳優の原田芳雄さん（享年７１歳）が、最優秀主演男優賞に輝いた。故人が同賞を獲得するのは、史上初めて。また、昨年末の第３６回報知映画賞で作品賞などを受賞した「八日目の蝉」（成島出監督）が、最優秀作品賞など最多１０冠を獲得。最優秀主演女優賞の井上真央（２５）が喜びの表情を見せた。

　「八日目の蝉」が、作品賞、監督賞など主要４部門を含む１０部門（新人俳優賞を除く）で最優秀賞を獲得。成島監督は「こんな“九日目”が迎えられるなんて…」と相好を崩した。

　初めての優秀賞受賞で、最優秀主演女優賞に選ばれた井上は、受賞が分かると、すでに涙目の小池栄子（３１）と感激の抱擁。その後、永作博美（４１）、成島監督と固い握手を交わした。「作品に携わった方がポンポンと最優秀賞をもらっていくので、（自分が受賞できて）良かった〜という気持ちでいっぱいです」と喜びと安堵（あんど）の入り交じった表情を見せた。

　また、最優秀助演女優賞の永作は「まだまだ自分には掘り下げられる部分があるということ、役者としての可能性を感じさせていただいた作品になりました。何より、迷惑をかけた家族に感謝しています」。言葉を選びながら、かみしめるようにスピーチしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000015-sph-ent
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